黒松内ブナ林

北海道のメールマガジン/Vol.91(2005/9/23)をコピーペースト.

■北海道遺産vol.27 北限のブナ林
「ブナの森は緑のダム」。ブナの落ち葉は繊維が堅いので分解しにくく、堆積した落ち
葉の層が高い保水力を持っているのでこう呼ばれます。林の中を歩くと地面は弾力があっ
てまるでクッションの上にいるようです。
ブナは温帯の代表的な樹木として、世界の北半球中緯度地方、日本では東北地方に多く
布しており、白神山地の原生林は、世界遺産に登録されています。
北海道では渡島半島にだけ分布し黒松内低湿地帯がブナの北限です。黒松内町の最大の
ブナ群落である「歌才ブナ林」を1923(大正12)年に見つけた札幌農学校の林学博士・新島
善直教授は、「周囲が開墾しつくされている中で、このような原生林が残っていることは
奇蹟」と驚き、このブナ林を「北のヤシの木のようだ」と表現したと伝えられます。
歌才ブナ林は、1928(昭和3)年に天然記念物指定を受けた後も、太平洋戦争末期には木
製戦闘機のプロペラ材として一部が伐られそうになったり、昭和29年には財政事情から天
然記念物指定を解除する動きがあったりと、何度か伐採の危機にさらされましたが、ブナ
林の学術的価値を知る学者や住民の熱心な保護活動によってその危機をまぬがれ、いまだ
かつて人の手が入らないブナの森が遺されています。
本州ではブナは標高500-1500mの山の中腹でしか見られませんが、歌才のブナ林は標高
40-160mの丘陵林で手つかずの自然を身近に体験することができます。こうした中で、黒
松内町では「ブナ北限の里づくり」をすすめ、ブナを守った先人達の賢明な選択を継承
し、自然の大切さを、多くの人々に伝える様々な企画を展開しています。ブナの日の制定
(6月7日)や四季折々の姿を楽しむ毎月のブナウォッチングなどを通じて、町民あげてブナ
を守り町の元気につなげています。
10月下旬にはブナの葉が黄色から金色に変わります。この機会に黒松内のブナの森で、
移りゆく季節を肌で感じてみてはいかがでしょうか?
北海道遺産のホームページ http://www.hokkaidoisan.org

北海道遺産のウェブサイトによれば,今月末までJR北海道とタイアップしてスタンプラリーをやっているとのこと.エリアごとにスタンプを集める形式のため,若干遠出する必要あり.最も近いところでは

小樽にママチャリで行ってみるとか.mapfan.comで調べたら自宅から最短距離で50.2kmと出た.間違いなく死ねる.かといって片道620円払って電車に乗るのは面白くもなんともない.
参考: JR北海道- Hokkaido Railway Company