キャリアパスと教職の妄想

まかり間違ってドクターに進む場合は収入源の確保をより現実的な形で考える必要があると思っている.それが本業である研究を差し置いてでも.私はプロではないのだからボスの妄想に従いたくはない.
地方私大の講師,高校教諭をやりつつ本業を夢見るという選択肢を足すのが良いと思った.
このあと2年ほどかけて教職の単位を取得...理学部卒,そばに北大があるのだから科目履修で何とかなりはしないのだろうか.
問題は理科であること(実験が必要,通信制不可),教育自習・介護体験の単位習得の困難さ(法律),研究との両立に大きく区分されるかようだ.
ここまでやって思い出すのが成田さんが云っていた「教師に向いてない」.研究すなろくたらできず,学部の単位はCだらけの駅弁人が夢見るのは小林さんの云うとおりほどほどにしたほうが良い.世の中甘く見すぎ.
そうだ,英語は読めず教養はなく,スゲの区別が未だにできない自分に安住しながらまたもやセレクションから逃げようとしているに過ぎないのだ.
ついでにここ数年頭をもたげている思いを書いておくと,自分はこれまでの人生で何度か逃げてきており,それを負い目にしながら漫然と目的もなくここまできてしまっている.その時点では軽い気持ちでありその場しのぎにやってきたのがここに来てつけが回ってきているのを札幌に戻って院生になってからようやくはっきりと自覚するようになってきたのだ.研究生として北大生と接した時に味わった落差感〜人間が・世界が違う〜は人生のひとつのターニングポイントである気がする.

  • 中学3年 授業を暗記することから脱却しなかった,授業を理解しようとしている渡辺さんの脅威に気がつかなかった.
  • 高校 暗記することからの逃避にともないクラス順位低下,中学よりもハイレベルな戦いにまったくついていけない.数学嫌いになり数IIICを放棄.文武での挫折.一生懸命勉強して追い付こうとしなかった.上位大学への道を自ら閉じる,植物がなんとなく好きになったのでそれを絡めて現役合格してとりあえず4年後に決定を遅らせようとした.目的意識はこの時点で全く芽生えていなかった.
  • 大学 講義に対する意欲が欠如しているため授業中の居眠りが常態化.中学以来の暗記型テスト乗り切り作戦は全く機能せず穴埋め系テストができない.知識の理解を覚えていないため長文式テストがこなせない.参考書とウェブの資源をいかにコピーするかにしか気がいかない.日々のフィードバックを怠ったことが一因.就職難を隠れみのに就職活動から逃げる,公務員を一応目指すがやっている振りだけ.金と時間をここで無駄にした.なんとなく院進学を目指すが失敗.
  • 研究生以降 目的意識,オリジナルな研究計画と人生設計の提示を求められる.持田さん「何をしに学校に来ているか見えてこない」.村上さん「誰かに与えられ,甘えることを期待している」.自分の能力と自分に求められている能力のギャップを思い知らされる.