捨てたがり症候群・物を捨てることについて

9月に入ってから捨てたがり症候群というか,身の回りのものを手放すことに対する興味が高じている.ほんの少し落ち着いたので理由を考えてみる.

  • 他者との関係を薄くする (携帯電話の解約) 持っていることで他人から何らかの影響(喜怒哀楽何でも)を受ける可能性が生じることが辛くなる.精神の安定のために遠ざける.
  • 興味分散への執着と拒否 (本の売却,パンフレットの処分) 趣味とは本業に係る不安や疲れを和らげるためという前提があり,それがあるということは本業から逃避している行為そのものであるという思いがある.さらに,「研究者たる研究者は自ら興味を持って研究しているという意味で趣味と本業が同化しており,本業に係るネガティブな感情を本業の遂行によって昇華できている」という思いを前提に,先の行為に走っている自分が自己否定され陰鬱とした気分になる.理想形は,趣味が本業に近いものとなり,趣味が深まることで本業への意欲や知識がさらに深まること.アプローチとしては,趣味を本業に近いものと設定してしまうこと,趣味を本業に関連づけてしまうことの二通りがあり,前者は「自然観察」・ドライブ・科学哲学への精通,後者は「*nixの精通」データベース・プログラミングが思いつく.話題が逸れたが,本業がうまくいっていない状態で趣味に囚われがちになっている自分に気がつき,それを拒否するための衝動的行為といえるのではないだろうか.
  • 何もない部屋が好き - 秩序立てられている状態を好く性格による.その割に飽きっぽい(面倒くさがり)な側面があり,部屋に衣類が脱ぎ散らかっていることには何も感じない.関連して,自分はパソコンを生活の中核に位置づけており,紙媒体の情報は全てパソコンで扱えるデータとすることにある種(ツールを使いこなせていること?)の達成感を感じるため.しかし,研究に関係するデータなど感情の入っていないデータを除いては,いかなる媒体に入力したデータであっても再び読み返すことは無きに等しい.これには過去の自分の思考を絶対悪(こんな自分は駄目)と捉えているため.考えようでは,反省から活用へのフローがこの思考により遮断されているとも云えるのかなあと今思った.